モラ逃げ費用、100万円のつかいみち。

うちはいわゆる、授かり婚。
はじめての出産をなんとか乗り越え、表向きは順調に暮らしていました。
しかし産後ほどなくして、あやしい雲行きになります。

実のところ、子どもが生後3ヶ月を迎えるころには、別居の可能性を感じていました。
もうその時期には「いつでも別居ができるよう、できるだけ貯金をしておこう」と決めていたのです。

それから、こつこつたんたん、まじめに働くこと数年。
離婚話がリアルになってきたころには、思い立ったらすぐ引っ越せるぐらいの蓄えができていました。
これはほとんど、モラ夫から逃げるために貯めたお金です。

実際にかかったモラ逃げ費用

ざっくり概算すると……

引っ越しに30万円。
家具・家電に30万円。
一時保育に6万円
、というところ。
だいたい70万円もあれば、余裕をもって子連れモラ逃げができるのかもしれません。

まずは引っ越し、すべてはここからはじまります。
不動産屋の担当の方に事情を話したおかげか、初期費用は30万円に収めてもらえました。

家が決まれば、次は生活用品。
日々の暮らしに滞りがなきよう、家具家電を揃えなければいけません。

このときに買ったのは、掃除機に洗濯機、テレビ、炊飯器、レンジ、エアコン、ガステーブルぐらい。
家具はテーブルにソファ、ベッドや布団などの寝具、それとフライパンなど調理器具。
ひとまずは最低限のものを買い揃え、暮らすなかで必要だと思ったものを買い足していきました。

モラ逃げのあと、プリンターが大活躍。

このあと監護者指定審判をするのですが、裁判所や弁護士さんとのやり取りにあたっては、プリンターがあると便利でした。
もちろん書類のプリントもしましたが、「保育園の連絡帳をすべてコピーする」というときに、とりわけ大活躍してくれたのです。

これは監護者指定審判で、「別居前、私が育児の大部分を担ってきたこと」を主張するために、必要となった資料です。
地道にひたすら、ひとりで黙々と。
コピーに費やした数時間は、子どもがまだ乳児だったころのことを懐かしむ、思い出タイムでもありました。

一時保育で、予想外の出費。

モラ逃げ直前、新居の手配などに忙殺されながら、認可保育園の転園手続きもしていました。
モラ夫から逃げると決めた以上、このまま在園するわけにはいきません。

認可園、うまく決まるだろうか……。
もし決まらなかったら、認可外などなどの保育園に、高額な保育料を支払うことになってしまう……。

そんな心配はありつつもラッキーなことに、申し込みから数週間で、転園先の保育園が決まりました。
このときはすべてが綱渡り状態でしたので、ガッツポーズを禁じえません。

しかし認可保育園の入園タイミングは、月区切り。
月末までは2週間ほどあり、そこは民間の一時保育で乗り切りました。

コロナウイルスがまだまだ猛威をふるっていた時期で、園児の新規受け入れをしていない園も多く、いくつかお断りもされました。
そんな中、なんとか預かってくれる園が見つかったのは奇跡に近いような気もします。

1日8時間保育で、費用は6,000円ほど。
10日も預ければ、60,000円。

預かってもらえるだけでとてもありがたいのですが、これは想定外の出費でした。

そして、弁護士へのお支払いも。

これから離婚に向かうため、モラ夫といろいろ争っていくのですが、私はひとりきりでやり切れる自信がありませんでした。
弁護士に依頼するのは、なかなかの出費をともないます。
迷いもありましたが、振り返ってみればやはり、お願いして良かったなと感じています。

弁護士に代理人をお願いするには、まず着手金を支払わなければいけません。
私がお願いしたのは「最初にまとまった金額を入れてくれれば、あとは分割で構いませんよ」という方。
着手金の総額は50万円ほどで、まずは30万円を振り込み、残りは月3万円ずつお支払いしていきました。

着手金は無事に払い終えることができたのですが、これから成功報酬の請求がきますので、ちょっと震えています。

100万円貯めたら、余裕をもってモラ逃げできた。

引っ越しに70万円、弁護士費用に30万円。
モラ逃げというものに、どうやら私は100万円もの大金をつぎ込んだようなのです。

引っ越し当初は「なににどれだけのお金がかかるのか」を把握するのに、すこし時間がかかりました。
その期間は、きっと余計な出費もしていたことでしょう。
新しい生活は、なじんでみないと分からないもので、そのあたりに神経をすり減らしていたようにも思います。

「このために貯めたお金だから」というと悲しいものがありますが、後悔はありません。
私自身が招いてしまった、ただただつらい結婚生活を終わらせて、自分の人生を取り戻せたのですから。

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