モラ逃げを決意させてくれた弁護士さんの言葉

人生最大の修羅場であったモラ逃げを成功させ、いまはプレシンママとして穏やかに暮らしています。
脱出してからおよそ2年たちますが、私はいまだに相手のことを「モラハラ」と言い切れずにいます。

とはいえ、離婚について争う中での相手の言動は、香ばしいほどのモラ風味をまとっていますので、このブログでは「モラ夫」と呼ぶことにしています。

「あの人ってモラハラなの?」は、もう考えなくていい。

モラ逃げの前後、私は「相手はモラハラをしているのか、そうではないのか」を考えすぎていたところがありました。
もし「明らかにモラハラをしている!」と言い切れたなら、さほど罪悪感を感じないまま、相手から逃げられると考えていたからです。

うちのモラ夫は、罪悪感をあおることが得意な、雰囲気で支配するタイプでした。
なので同居中は、「私がされているのはモラハラなのか?」と悩むばかりで、逃げる判断をするまで時間がかかりました。

けれど、そんなことは考えずとも良かったのだなと、いまは思います。
考えるべきは「相手はモラハラをしているのか」ではなくて、「自分が理不尽な目に遭わされてつらい、だからどうする」ということだったのかもしれません。

子どもの気持ちを考えると、モラ逃げに踏み切れなかった

モラ逃げのとき一緒に連れてきた子どもは、父親のことが大好きです。
脱出するか悩んでいたとき、もっとも引っかかっていたのは、子どもの気持ちでした。

私の身勝手で、子どもを父親から引き離すことになるのだと思うと、脱出するのは間違っているようにも思えるし、私さえ我慢すれば暮らしは成り立っていくのだと。

そんなことを考えつつも、すでにモラ夫との間で「離婚調停をすること」は決まっていたので、親権を争うための弁護士探しを始めていました。

モラ逃げを決意した、弁護士さんの言葉

その日訪ねたのは、離婚案件に強いという弁護士さん。
いまの状況や、親権は絶対に渡せない、という話をしていると、弁護士さんからこんな言葉がありました。

「あなたはモラハラされています。すぐに逃げてください」
「この人(モラ夫)は、何様なんですか」

弁護士さんはカレンダーを見ながら、具体的なモラ逃げスケジュールを組み始めたのです。
あまりのスピード感に頭が追いついていませんでしたが、私はとにかく安心していました。

気持ちを受け止めてもらえたことで、決意ができた

自分の話が通じて、分かってもらえたこと。
それまで離婚の話をする相手といえばモラ夫だけで、夫婦間の話し合いという名目で責められるばかりだったので、このとき初めて自分の味方をしてくれる人に出会えたような気がしました。

そして、「逃げても良い」と言われたこと。
逃げても良い、どころか、早く逃げろと言われ、「そうか、逃げても良いのか……」と、まるで新しい発見をしたような気持ちでした。

弁護士さんは、「はじめの3ヶ月はキツいけど大丈夫。なんとかなるから」とも。
不安なことには変わりありませんが、味方をしてくれる人に出会えたことが心強かったです。

「相手がモラハラかどうかは、もう考えなくて良い」と言いつつも、矛盾するようですが、弁護士さんの言葉を受けた私は「相手はモラハラというルール違反をしているのだから、逃げて良いんだ」という考えにいたりました。
そうすることで完全に気持ちを切り替え、逃げ出すことができました。

モラ逃げしたあとのこと

脱出後はどんな動きをすれば良いか、についてもアドバイスをもらいました。
まずは、自分たちの身の安全を守ること。
加えて、婚姻費用の請求をすること。

モラ逃げが無事完了したあとは、子どものケアをしながら、自分の心を整えるためモラハラパーソナリティに関する本を読んでいました。
そこで、考えるべきなのは「相手はモラハラパーソナリティなのか?」ということよりも、「自分を苦しめる相手と、どのように距離を取るべきなのか?」である、と分かりました。

そして自分自身がおそらく、加害者を呼び込んでしまう被害者体質なのだな……と自覚するに至ります。
いままさに被害者体質を脱しよう! と日々意識しているところなのですが、こちらについても追い追い書き出してみたいと考えています。

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