モラ逃げを完了させ、無事プレシンママとなったばかりの、ある日のこと。
郵便受けに入っていたのは、児童相談所からのお手紙でした。
手書きの文字で、「訪問しましたがご不在でしたので、お手紙を入れておきます。一度お話をさせてくれませんか?」という内容。
モラ逃げ前、警察署の生活安全課に相談したとき「引っ越したら児童相談所から連絡が来るので、それはしっかり対応してね」と言われていました。
なので、このお手紙を不審に思うことはなく、そういうものだと思っていたのです。
さっそく折り返しの電話をかけ、自宅に訪問してもらう日時が決まりました。
児童相談所の初来訪。
はじめてのご来訪は、平日の午前中。
まだ家のものが整っていない時期だったので、近所のホームセンターへ買い出しに行っており、自宅へ戻るのがお約束の時間ギリギリに……。
帰宅すると、すでにおふたりの職員の方がお待ちでした。
ちょっと焦りつつご挨拶をし、家の中へ。
そしてモラ逃げの経緯や、いまの子どもの状況を伝えました。
夫婦間での問題を解決しようとしたが、うまくいかなかったこと。
攻撃的なモラ夫とはもう、ともに暮らすことができなかったこと。
子どもにいま以上のストレスを与えないようにと、強く思っていること。
そんなことを話し終えると、職員の方は「一度お子さんに会いたいのですが」と。
私としてはまったく問題なかったのですが、突然の変化にストレスがあるはずだから、静かにお話できる状況で、とお願いしました。
二度目のご来訪は、子どもとお迎え。
二度目のご来訪。
今度は子どもとの面談がメインですので、子どもがいる時間帯に来てもらいました。
ご来客にテンションが上がる、うちの子。
新しい家を案内したり、前日に買った傘を開いてみせたりと、大はしゃぎです。
それはさておき、子どもと話をしつつ、私からはふだんの様子などをお伝えしたり、いろいろ答えたりしました。
話がひと段落すると、職員の方から「児相としては問題ないと思っています」との言葉がありました。
「私は親として、大丈夫なんだろうか?」と考え込むことが多い時期だったので、この言葉にとても安心したことを覚えています。
三度目のご来訪で、真相を知る。
後日、もう一度ご来訪されることになります。
これまでのように居間でじっくり、ではなく、玄関先で軽くお話をしました。
端的にまとめると「児相的には問題ないと思いますので、こちらの優先対応リストから外します」とのことでした。
そしておもむろに「今回、訪問した理由なのですが……」と切り出されます。
私はてっきり、警察署との連携で来られたのかと思っていました。
ですが、聞くにどうやら、モラ夫からの通報があったので来た、ということだったのです。
モラ夫は、私は病気で頭がおかしいと思っているようなので、私が子どもに変なことをしていないか心配したのでしょう。
ただ私から見れば、モラ夫はお父さんごっこをしたいだけの人ですので、半分ほどは嫌がらせだったのでは……と考えています。
「それでは、またなにかあれば」ということで話は落ち着き、三度目のご来訪は終わりました。
はじめての、児童相談所とのかかわりで
ご担当の職員の方はともに女性で、おふたりとも柔らかな雰囲気をまとっていました。
「不安な人を安心させる」を、常日頃されているのだろうな、という印象でした。
ひとり親として子どもと暮らす上で、サポートしてくれそうなところと繋がれたことが、とてもありがたい。
おそらく、とんでもなく多忙なお仕事かと思うので、本当に困ったら頼らせていただきたいな、と考えています。