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虫歯治療を怖がり拒否していた小学生が、小児歯科ですこしだけ前向きになった話

うちの子は、歯医者での治療が苦手です。

歯医者自体に苦手意識はなさそうですが、いざ診察台に座ると怖がってしまい大号泣。手で口をふさぎ、断固たる治療拒否の姿勢を見せてきます。

行く前は、わりと平気そうだったのに……!!

歯医者に行っても治療できず、お互いちょっと嫌な気持ちになって帰る日々

診察台に乗って、めちゃくちゃ泣いて、お互いちょっと嫌な気持ちになって帰る。そんな日々を、1年ほど過ごしました。

保育園のころ、麻酔と削りをしたことがあったのですが、歯医者治療が怖くなってしまったのは、どうやらそれがきっかけのよう。それからは診察台に乗っても「絶対に削りたくない!!」ということで、まったく治療を受けられなくなってしまったのです。

本人の心の準備ができるまで、診察台で待たせてもらえるのですが、1時間待っても、必死に説得しても、状況は変わらず。先生も忙しいので、最後には「今日はできませんね」と帰されてしまいます。

はじめのうちはこちらも余裕で構えていたのですが、それが続くとメンタルのほうがゴリゴリと削れていきます。

頼みの綱のインターネットでも、解決策は見つからず

インターネットでも、「歯医者を怖がる子どもへの対処法」を調べてみました。そこで見つかった情報は、「子どもとの信頼感を作りましょう」「脅さない、怖がらせない」「ごほうびを与える」などなど。

そのあたりは、もう全部やり尽くしたのだが……どうすればいいの……。

治療を受けられないあいだにも虫歯は進行していき、私は途方に暮れていました。このまま放置して、歯がボロボロになってしまったらと、焦ってもいました。

先生には毎回嫌な顔をされるし、私も正直、子どもを歯医者に連れていくことが、つらい……。

怖がる子どもへの対処法は「寄り添ってくれる小児歯科を見つける」

最近見つけた、歯医者を怖がる子どもへの対処法。それは「子どものペースに寄り添ってくれる小児歯科を見つける」、この一択でした。

一般歯科と小児歯科とでは、当然ながらアプローチ方法がまったく違います。一般歯科は、悪いところをすぐ治療してくれます。虫歯があれば削るし、必要ならば麻酔もします。

ただ、子どもはこれが怖いらしいんですね……。なので、「小児歯科である」ことも超重要でした。

私が思う「小児歯科選びのポイント」

いくつか小児歯科をめぐるうち、見るべきポイントが分かってきました。

  • 治療ができなければ、本人へのカウンセリング的に「いまの状態」を説明してくれること
  • 本人が、治療の意思を固められるまで待ってくれること
  • 初手として、ブラッシング指導などのコミュニケーションを取ってくれること(これは一般歯科でもやってもらえました)

小児歯科では、子どもの心の準備面でもサポートをしてもらえました。先生の話の進め方は、「いまこういう状態で、先生はこうしたほうが後々のためになると思うんだけど、あなたはどう思う?」という感じ。

寄り添ってもらえたおかげで、子どもとしても少し治療に前向きになれた様子。あくまで本人に向けて説明してもらえたのが良かったのだと思います。

私の失敗。なぜ一般歯科に連れて行っていたのか

子どもが治療を嫌がっていたのは一般歯科でのことで、最初から小児歯科に行っていれば良かったのです。なぜ一般歯科に行っていたのかというと、「まあ大丈夫でしょう」と思っていたところがありました。

インターネットで「小児歯科」と検索すると、「小児歯科のように見える一般歯科」も検索結果に出てきちゃうんですね。けれど、そこは小児歯科ではなく「小児向けの治療もできる一般歯科」なのです。

そちらで実際に受診してみると、治療方針はあくまでも大人向け。なのですぐに、「削る」や「麻酔」といったキーワードが出てきます。子どもはその言葉に反応して、さらに治療が怖くなっていたよう。

歯医者を怖がる子どもに、一般歯科をおすすめしない理由

あくまで経験則上の話になります。一般歯科では、「今日はできませんね」と切り捨てられたり、「前の子はできたのにな」と比較されることも、よくありました。また、本人が決意を固めようとしたが、どうしても怖くて「やっぱりできない」となったとき、イラつく先生もいました。悲しいですが、理解はできます。患者本人に治療の意思がなければ、先生だって処置はできません。

なので、それはそれで仕方がないよねと割り切ることにしました。その先生とは相性が合わなかったんだと考えて、別の歯医者さんに切り替えるのは、大いにアリだと感じています。

治療方針は先生と話してみないと分からないものなので、こちらが落ち込む必要もありません。大丈夫です。

「子どものペースに寄り添ってくれる小児歯科を探し出せ」という、親のミッション。

「子どもが安心して治療を受けられる小児歯科を探す」というのが、親である私に課せられたミッションなのです。このことに気がついたのは、先日から通い出した3軒目の歯医者でのことでした。

子どもが自立したとき、自分の意思で医療にかかれるよう、いまからサポートをしてあげたいなと思うばかりです。

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