モラ逃げからの離婚前提別居をスタートして、およそ半年。プレシンママとなった私は、これから先の不安に立ち向かうべく「そうだ、家を買おう!」と思い立ちました。子連れで逃げ込んできたのは賃貸アパートですし、これまでもずっと賃貸で暮らしてきたもので、一念発起というやつです。
なぜマイホームを買うのか
マイホーム購入をしようと思った理由は、「老後の不安」にほかなりません。四十路を目前にすると、うすぼんやりと、だけど確実に、老後のことが見えてきたのです。そして、ぼんやりと見えてきたそれらは、もうもうとした不安に包まれています。
「このまま歳を重ね続けたら、賃貸も借りられなくなるのでは?」「そうしたらどうする、まさかの路上生活?」
……そんな暮らし、いやなのです。安心して暮らせる家がほしい。子どもが安心して暮らせる、自分もまあまあ心地よく暮らせる。私はそんな家がほしいのです。
歳を取ったら、賃貸を貸してもらえなくなるのでは?
「そんなことないよ、ちゃんと対策はあるよ」という声も聞くことはありつつ、私は「歳を取ったら、賃貸を貸してもらえなくなるのでは?」という点が一番不安です。だってさ、もし自分が大家だったら、高齢の独り身女性に部屋を貸すのは、正直かなり悩むと思うんですよ……。
支払い能力があるのか、コミュニケーションが取れるのか、身の回りのことは十分にできるのか……? と、もろもろ心配になると思います。年老いて生活が立ち行かなくなったら、助けてくれる施設ってあるのだろうか。たぶん、ない。
賃貸契約に必要な「保証人」を確保できる気がしない
一般的な賃貸契約では、保証人の存在や、緊急連絡先の提出が必要です。私はこれまで、親にお願いしてきました。
ですが、いつまでも親に頼るのは悪い気がする。それに、あまり考えたくはありませんが、親ともいつかお別れしなくてはいけないタイミングがやってくるはずなのです。
いつまでも親頼りではイカン、という動機もあり、マイホーム購入にどんどん前向きになってきました。
これから生涯のパートナーを得られる気もしないので、保証人や緊急連絡先になってくれる人も確保できないことでしょう。では、なんとか一馬力で、すべてを頑張るしかないな、と。
年収300万のシンママは、家を買えるのか。
というわけで、私の老後のための家探しは、のんびりと動き出しました。子どもが将来その家に住むかはまだ分からないけれど、家を残してあげられたらちょっと安心が増すかな、という考えもあります。
引っ越しは、最初から「子どもが小学校に入学するタイミングで」と考えていました。猶予は2年ほどでしょうか。逆算するとけっこうな準備期間を設けられそう。人生をかけた壮大な実験が、これから始まっていくのです。



