モラハラ夫から逃げる決意
自分ひとりでは逃げる決断ができなかったところ、相談先の弁護士さんからアドバイスを受けて「逃げよう」と思いました。当時はまだ同居していましたが、すでに申請していた離婚調停の日が迫っていたため、決意から2週間でモラ逃げを完遂させることになります。
部屋探し、生活用品の準備
逃げる決意をした翌日、引っ越し先の部屋探しに行きました。この引っ越しがモラ逃げであることは、あらかじめ不動産屋さんにもお伝え。金銭的に不安定な状態なので、お断りされるかもと思いましたが、逆に色々と察してくれて、保証人不要の物件を紹介してくれました。
内見では、1軒目で即決め。その翌日に初期費用を入金し、数日後には賃貸契約締結となりました。不動産屋さんのご配慮で、書類はすべて手渡し。郵送だとモラ夫にバレる可能性があるから。
引っ越し先が決まったら、生活用品の準備。インターネットと家電量販店を巡り、引っ越しの数日前に届くよう手配しました。
子どもの預け先を探す
子どもの転園先を役所で探し、それが決まるまでの預け先として一時保育も確保。
警察署にてモラ逃げ相談
モラ宅から最寄りの警察署へ伺い、生活安全課にて相談。インターネットで「捜索願不受理届を出す」との情報を得たので、その手続きをするためです。ですが実際には、そのような手続きはありませんでした。地域によって異なるか、もしくは手続き自体が存在しないのかもしれません。
ご担当の方に事情を話すと「シェルターへ行ってほしい」とアドバイスを受けるが、すでに引っ越し先が決まっていたので辞退しました。相談の結果、警察の方にはモラ逃げ決行日にモラ宅まで来てもらい、荷物搬出の立ち会いをしてもらうことに。
ですがモラ逃げ決行の数日前になって、当日モラ夫が家にいることが発覚します。予約していた引っ越し業者はキャンセルし、警察官の立ち会いもナシに。代わりにモラ逃げ完了後、モラ逃げの件を伝えてもらうことになりました。
役所にて、安全に逃げるための手続き
管轄の役所にて、支援措置と、世帯分離の手続きをしました。
支援措置は、引っ越し先をモラ夫に知られないための手続き。世帯分離は児童手当の振込先変更などで必要だったように記憶していますが、この時期はとにかくやることが多すぎて、詳細は覚えていません。
近しい人へ「モラ逃げする」という報告
両親や友人に、「モラ夫に伝えず、子どもを連れて引っ越すこと」を伝えました。警察署や行政窓口に行ったときも感じたのですが、誰に伝えても全く否定されなかったことが印象深かったです。情報がモラ夫に漏れることがとても怖かったので、この報告をしたのは本当に直前。引っ越しの2日前あたりだったかと思います。
保育園にも、転園する事情をお話しました。あらかじめ相談できたおかげで理解が得られ、転園後もなにかとお世話になりました。
荷物の持ち出し
モラ逃げ決行日、モラ夫が家にいることが分かったので、引っ越し業者は使えません。強行突破のリスクは取りたくありませんでした。なので数日前から少しずつ荷物を持ち出し、賃貸契約スタート日までコインロッカーに預けていました。バレないように持ち出せる荷物は、1日につき買い物袋1つ分程度。コインロッカーの鍵も見つかったらマズいので、毎日隠し場所を変えて持ち歩いていました。
モラ逃げ決行日の動き
いつも通りに出勤する風を装い、子どもを保育園に送ります。子どもを預けたらダッシュでモラ宅へ戻り、持てる限りの荷物を自転車で持ち出しました。
ここでラッキーだったのが、モラ夫に確保されたと思っていた子どもの保険証類をゲットしたこと。そして朝の数時間だけ、モラ夫が外出していたこと。
引っ越し先に荷物を運び入れ、子どもを迎えに行き、一緒に引越し先へ。ひとまずこれで、モラ逃げ完遂です。
生活を立て直すなか、児童相談所のご来訪
引っ越し後は、自分も休み、子どもをケアする数日間を過ごしました。無事に逃げられた安心感と、子どもの不安をできるだけ薄めてあげたい気持ち、そして「モラ夫が探しに来るのではないか?」という恐怖がありました。
このあたりで、モラ夫から通報を受けたという児童相談所の方が家に来てくれました。私の面談と、子どもとの面談をしていただき、「問題ないと思います」との言葉があり、うれしかった。3回ほどご来訪くださり、優先対応リストから外していただいたそうです。
婚姻費用の請求
それから数日後、子どもの一時保育がスタート。ひとりの時間を作れるようになったので、モラ夫に婚姻費用の請求をしました。郵送方法は、内容証明だったか、書留だったか……。到達証明を取りたかったので、もしかしたら書留だったかもしれません。
現住所を知られたくないので、引っ越し先からかなり離れた郵便局から送ることにしました。中身の文章も、弁護士さんにアドバイスをもらいながら、この日までに書きました。量はA4用紙にして、7枚ほどです。
局員さんに送り方を教えてもらいながら進めたので、だいたい1時間ほどかかったと思います。とにかく割印をたくさん押したことを覚えています。
離婚に向けて、弁護士さんを探す
これまでも弁護士さんにアドバイスを聞きながら行動してきましたが、離婚を進めるにあたって代理人になっていただいたのは、別の弁護士さんでした。







