離婚に向けて監護者指定審判をすることになり、味方になってくれる弁護士を探す必要がありました。まさか自分の人生に、弁護士と関わる日がやってくるとは。弁護士探しをスタートしてから知ったのは、「弁護士にも得意分野がある」ということ。
離婚に強い弁護士さんを探しまくる
ひとまず「離婚案件に強い弁護士を探すべき」ということが分かり、ネットで地道に調べを進める日々。いくつかの弁護士事務所に相談申し込みのメールを送るも、相談自体を断られてしまうことが2回ほどありました。
やっとのことで相談までこぎつけ、予約日時に事務所へ伺います。この時に話したのは女性の弁護士さん。「夫から別居の許可をもらうには?」「親権を取るにはどうすれば?」というようなことを話しました。1時間ほど話し、ここで初めて「子連れ別居に許可はいらない」ということが分かりました。
モラ逃げの決意ができた日、次にやるべきことが見えた日でもありますが、その先生が代理人になってくれるかの具体的な話はありませんでした。
この後もう一度相談をしたところ、先生のほうはあまり受任に前向きではなさそう。ストレートに「代理人になってくれませんか?」とも聞いてみましたが、なんとなく濁されてしまいました。憔悴しきっていたので、やばい奴だと思われたのだろうか……?
モラ逃げ後、弁護士に正式依頼しました
正式に代理人になってもらったのは、別の先生。ネットで探して辿り着いた、離婚専門の弁護士です。初めて相談に伺い、ひと通り話した後、けっこう強めに「では依頼はどうしますか?」と聞かれました。
私には、これまで相談や受任を断られ続けてきたことで不安がありました。ここで話を進めなければ、受任してくれる人が見つからないかも……と思い、即日契約書を交わすことに。振り返ってみると、かなり危なっかしい行動です。変な先生ではなくて本当にラッキーでした。
正式依頼した弁護士は、クールなベテラン先生
その先生には、モラ逃げ直後から離婚成立までお世話になりました。クールな雰囲気の男性ですが、法律事務所のクチコミには「冷たい雰囲気で話しにくい」などなど、ネガティブな投稿もちらほらと。
ですが、私にとっては頼もしい先生でした。時々、気が引き締まるようなアドバイスがあったり、大事な局面でのコツや乗り切り方を教えてくれたり。調査官との面談でうまく話せない時に、フォローをしてくれたり。依頼人である私を油断させるようなことを全く言わない方なので、気持ちはずっと不安でしたが、この先生にお願いして良かったと感じています。
監護者指定審判前に効いたアドバイス
調査官調査や、別居親(モラ夫)と子の関わり調査の前など、大事な局面の前には、どのように振る舞えばいいかのアドバイスをもらいました。私自身の子どもへの態度についても、「子どもは強そうなものを信じがちだから、あまり弱々しい態度にならないよう気を付けて」などなど。身に覚えがあったので、とてもよく効きました。困った時に相談できる弁護士さんだと、長い期間でも心理的な安定感をもって臨めるのかな、とも思います。
弁護士に依頼した結果と、大変だったこと
監護者指定審判を含め、離婚に関する争いにかかった期間は2年足らず。ほぼ私の希望どおりに終結しました。たぶん、ひとりでは乗り切れませんでした。
費用は、おおむね相場どおりだと思います。着手金50万、成功報酬や経済的利益の割合費、雑費などで70万ほど。これまで生きてきた中で、ダントツで大きい出費です。モラ夫から離れるためにコツコツ貯金してきた甲斐がありました。分割支払いOKだったのも助かりました。
振り返ってみて大変だったのは、弁護士事務所まで遠かったこと。自宅から、片道1時間半ほどの距離でした。とはいえ事務所に行ったのは、初回相談と監護者指定審判の打ち合わせ、決着後の書類関連で、3回のみ。弁護士事務所から裁判所までの距離も遠かったので、先生の交通費もかかっているはず。頑張れば乗り越えられることではあるけれど、弁護士に依頼するときは、できれば自宅から近いほうがいいですね……。



